乃「婚約はこっちから申し込んだの?」
道「いえ。」
乃「向こうから?でもなんで?」
道「その時の後藤組があちこちともめてて助けを求められて、友好関係の印として婚約したんです。ですが、息子が組を引き継いで以来力をつけて厄介事は片付いたって聞いて婚約の話はなかったことになったはずだったんですが・・・。」



今すんなり婚約したって言ってたけどお父さんはそれを許したってことだよね・・・。


人助けとはいえ・・・複雑。



乃「その方は何故こっちに?」

ふと疑問に思ったことを聞いてみる。

道「それがよく…。」

わからないと言って頭を下げる道重。
何も悪い事はしていないのに、

そう思いつつもこの世界では舐められたら終わりだ道重に限らず下の奴らも腰が低い。


仕方のないことだがやっぱり少し寂しい。

家族だと思ってるのは私だけなのだろうか。

乃「まあ、わかった。でも学校ある日は対応よろしくね。」

道「へい。」


なんだか大変なことになってしまった。

でも一度消えかけた話らしいし今まで知らされてなかったことならきっとたいしたことなく終わってくれるよね。