――高校2年、春。 『こころ~~!』 桜の花びらが、春の暖かい風に吹かれて、空を舞い上がる。そんな中、少し高めの落ち着く声が背後からした。 「ゆきちゃん、おはよう」 『おはよう、今日から2年だね!クラス同じなことを祈ってる』 「本当だよ~、私人見知りだし、ゆきちゃんとクラス離れたりでもしたら、もう学校来ないかもしれない!」 『こころは、大げさだよ~』 ハハッと笑って、彼女の大きな目が少し垂れ目になった。