なんやかんやで優しい友達二人に、今日の出来事と、気づいたことを話す。
「はぁ!?
怜先輩が冷たいのは分かったけど、なんでそんな考えにたどり着いたのよ!」
「……珍しく咲希に同意だわ。
結愛、お前極端すぎ。」
「ま、真面目に話してるのにっ……」
怜先輩は私のことなんか好きじゃないんだということを言った瞬間に、呆れた顔で私を見始める二人。
「あのなぁ、怜先輩がお前のこと好きだってのは、一目瞭然だぞ?」
「そうね、いっつも結愛のこと見てるもの。」
「……そんなわけ、ない。
もしそんなことがあったとしても、それは一ヶ月前までの話でしょ?
今の怜先輩は、目も合わせてくれないよ。」
「はぁぁ、あの人も不器用ねぇ……
そして結愛も鈍感ねぇ……」
「ほんとにな。
こっちが大変だっつの。」