そんなこんなして、友情を深めながら向かった怜先輩のクラス。
「い、いよいよボス戦だぞぉ……」
「こんくらいで何言ってんのよ。」
私は今、廊下でびびっています。
だって怖いじゃん!じゃあ今別れようとかなったら!
……普通にありそうなんだもん。
怖いよ、そりゃ。
「あーもー大丈夫だから!
大丈夫だから行ってこい!」
「い、行ってどうするの!?」
そうだよそこからだよ!
行って挨拶してくればいいの!?
「……いやまあ普通に。」
「怜先輩、私のこと好きですかっ?」
「「で、いんじゃね。」」
てっきとーっ!
友達の恋がかかってるっていうのに、こいつらてっきとーっ!
「もういいよ分かったよ行ってくるよ!」
「「がんばー、ここで待っとくわ。」」
友達二人のゆるーい声援を受け、尾形結愛、いざ参るっ!

