「……大体、怜先輩は不器用すぎるのよ。

どうして結愛に冷たくするのかしら。

結愛の気持ちもちゃんと考えて欲しいものだわ。」



歩きながら、突然咲希が口を開く。



先程からずっと御機嫌斜めだった咲希さん。



更年期かなぁなんて思ってたけど、まさか私のことを思ってくれてたなんて……!!



結愛さん、感動で涙腺ぶっ壊れそう!



涙どころか目からマヨネーズが出てきそうっ!



女の友情舐めてたよっ!



「咲希ぃぃぃ、大好きだぁぁぁあああ」



「うっっさい。」



「すんません。」



「俺を仲間はずれにすんなよな。」



「きもい。」



「すんません。」