どことなく上機嫌な紫雨を見るに、この2人のことがかなり好きなのだろうと思った。
「このはじける笑顔の似合う可愛い女の子の名前は皇一紗。」
………皇一紗?
そう言えば、紫雨が前に皇一紗としての仕事がどうのこうのとか言っていたな。
紫雨がデザイナーとして活動する時の名前である皇一紗と、紫雨が宝物だと言う写真に写っている同姓同名の子供………。
何かあるなと思ったのは当然だと思う。
「一紗は私の………なんと言えばいいでしょうか。まぁ一番妥当な言い方で言えば唯一無二の親友、ですかね。」
あの紫雨の口から親友という言葉が出てくるとは思っていなかった。
しかも他人に敬称をつけて、いつも明確な距離と壁を作っているあの紫雨が人を呼び捨てにするとは………。
それほどこの皇一紗に気を許しているのか、(おそらくは)紫雨が他人と自分の間に壁を作る前に知り合ったからなのか………。

