縛られし者





「そんなに大切な物なのか?それ。」

「え?あぁ、そうですね………、大切です。とっても大切な、今の私に残された、たった1つの宝物です。」



それはつまり、言い換えれば写真以外に宝物はないと言っているようなもの。



「宝物がそれだけってのも寂しいものだな。」

「私の宝物はこの写真だけです。でも、大切な人なら3人も居ますよ。」



3人“も”ではなく、3人“しか”居ないの間違いだと思うが………紫雨はそれを理解していないんだろうな。



その3人の大切な人には、この写真の2人が入っているのだろうか………。



「この写真に写っている2人が誰なのか、聞きたそうですね。」

「まあな。」

「ふふ、隠さないんですね。一条聖斗先生は本当に面白い方です。
そうですね………一条聖斗先生面白かったですし、この2人が誰なのか特別に教えて差し上げます。中へどうぞ。」