縛られし者





紫雨は時々、自分を卑下するかのような言い方をする。



自分に自信が無いというのは言動の端々に表れていたし、自分が嫌いなのだろうということも何となく感じていた。


だが、ここまで自分を痛めつけるように仕事を詰め込んで自分を追い込んでいるとは思っていなかった。



睡眠時間を削って痛めつけるよう仕事して、それが終われば気絶するかのように軽い眠りにつく。



どうもそんな生活を何年も続けているように思う。



こんな状況がいつまでも続けば、紫雨の体は持たなくなって、いつか自分で自分を殺すことになる。


それは、火を見るより明らかだった。



多少ならば持っている奴だって居るであろう自己犠牲精神も、過ぎればそれは人を殺す凶器となる。



「何をどうしたら中学生の餓鬼がこんなことになるんだかな………。ん?」