〜聖斗side〜
紫雨から頼まれた書類仕事を始めたのがお昼頃。
それを終えたのがちょうど7時頃だった。
そして紫雨は今、仕事が終わった後しばらく寝ると言ってまた俺の膝を枕にしてソファーで眠っている。
紫雨の顔はただでさえ普段から青白いのに、それが今はさらに青白くなっている。
それだけではなく、俺の膝で眠る紫雨の表情はとにかく疲れていた。
「なぁ紫雨。責任感が強いことと、自己犠牲が過ぎるのとでは意味が違うんだよ。」
責任感とは、自分の仕事や行為についての責任を果たそうとする気持ちであり、自己犠牲とは何らかの目的や他者の為に自己の時間や労働、身体、生命を捧げることだ。
「お前の場合は、自己評価も低ければ自己犠牲も過ぎる。」
何がそうまでして紫雨を動かしているのかは知らないが、今の紫雨は時間、労働、身体を紫雨家に捧げているようなものであり、そしていずれは生命すらも…………。

