縛られし者





「………お前、とうとう人の部屋で仕事をし始めたな。仕事やるなら自分の部屋でやれっての。」



今日は早急に頼みたい仕事があったので、私は一条聖斗先生のお部屋で待たせてもらっていました。


勿論、ただ待っているのでは時間が無駄なのでパソコンを持ち込んで仕事をしていましたが。



「一条聖斗先生こんにちは。
早速で申し訳ないのですが、一条聖斗先生に至急お頼みしたい重要な仕事があるのです。」

「人の話を聞け人の話を。……………まぁいい。それで、その重要な仕事を俺に任せてもいいのか?」

「構いませんよ。本当に見せてはいけない書類は見せていませんし、何よりもその重要な仕事をしなくてはならない人が、執務室への缶詰めと家族の触れ合いが少ないことを嫌がって脱走しましたから。
その所為で手が足りないんですよね。」



私は今日、屋敷の方へ一度戻りました。


お父様が懲りずに溜め込んでいた書類の進み具合を確認する為でもあり、このマンションに引っ越して時間も経って全体的に落ち着いてきたことから、そろそろ皇一紗としての仕事もしなくてはと思って仕事道具を取りに行く為でもありました。