なんでお前らそうなんだ

ふと気がつくともう夕方だった。

私は図書館で、生物関連の本をひたすら読み漁っていた。

下校30分前のチャイムが鳴った。
もう、帰らなきゃか...本返さなきゃ。

立ち上がって、重たい本たちをヒョイっと持ち上げてのっそのそ本棚へ向かって歩いていく。

本を一冊づつ下にあった場所へ返していく。
図書館広いし好きだけど片付けは流石にめんどくさいなあ。
そういって、最後の棚の列に入ったとき、黒髪のイケメンが寝ているのが目に入った。

図書委員の人に起こしてもらおうと思ったが、特別演習組用の時間だから誰もいない。

この人も特別演習組なのかな...

あのぉ...もうすぐ下校の時間ですけど、も、もしもーし?いくら声をかけてみても起きる気配が全くない。

これはもう、仕方ないか...
肩を軽くポンポンっとたたくと、ふあぁっと大きなあくびをした。
ん...何...?

あの、もう下校時間ですけど...
大丈夫ですか...?

へ...?あ、わぁぁぁぁぁ
やばい、りょうのとこいかんと!!!!!
すまん、片付け頼んでええか?!

え...あ、はい。

おおきに!
って大きな声で言ったその彼は、もんのすごいスピードで図書館を出ていった。

すごい人だなぁ…圧倒されつつ、頼まれた片付けの本の山を見る。
これ全部読んでたのかな…

それらの本は全部料理やお菓子の本で、彼が最後に持っていた本からは何か甘くて、優しい香りがしたような気がした。