そんな事のために来たのか…

「響夜は花音をどうしたいんだよ。」

「俺は花音を俺だけしか見えないようにするつもりだ。空っぽの花音の中に俺だけの存在を生かす。ただそれだけ。」

すると、クロが俺の胸ぐらを掴んだ。

「ふざけるなっ!花音は物じゃない!このまま続ければ死ぬぞ!」

クロが珍しく声を荒らげた。