狂った彼に花束を

「響夜が飯を食わせろと…。おまえ、まさか、この中にずっといたのか?」

私は男のお腹に顔を埋めながら小さく頷いた。

「そうか、怖かったな。」

男は私の背中を優しくさすった。
この屋敷に来ての初めての優しさ…

目からは大粒の涙があふれでた。