狂った彼に花束を

何も見えない…
分かるのは小さな明かり。

「これで、何も出来ないね。」
男の声が耳元で聞こえた。
私は小さな悲鳴をあげた。

「気を張ってる女の子がこんなにビクビクしてたらそそるよね。」

そういって、私の耳に噛み付いた。

「きゃぁっ!」
耳だけなのに、身体中がくすぐったい。
「あれ、耳、弱いの?」