狂った彼に花束を

「その困り顔もさ、誘ってるの?」

メガネを外し、ゆっくりとした足取りで私の方へ向かってくる。

「ねぇ、花音、俺は君のこと愛してるんだよ。」

私の髪をすくい、軽い口付けををした。

「帰りたい…おうちに帰らせて…」