狂った彼に花束を

響也はいすに座り、書類に目を通している。さっきは眼鏡をしていなかったのに、いまは黒縁の眼鏡をかけていた。

ここから逃げ出したいけど…体が動かない…

「ねぇ。花音はさ、痛くしないとわかんないのかな?」

急に顔を上げ、意味不明な発言をする男。

「え…。」