「はぁ、起きた瞬間に逃げ出すなんて、いい度胸だね。」 ブザーが止まった代わりに男の声が頭上から流れる。 ゆっくりと顔を上げると… 綺麗な顔立ちの男が立っていた。 真っ白な髪に赤い瞳。 …初めて見た。 あ、見とれてる場合じゃない!