狂った彼に花束を

私が我慢すればいい。
ただそれだけで平穏に過ごせる…。

私は君の腕にだまって抱かれた。

「もう、逃げないでね。」
耳元で囁かれた声は少しくすぐったかったけど、そんなことは気にしないほど心は疲れていた。

「おふろ…入りたい。おなかもへった…」

「ふふ、わかったよ。」
響夜は嬉しそうに微笑み、私を離してくれた。