お父さんが驚くのも無理ないよ!!
私だって未だに信じられないんだよ!?
付き合ってても私と那くんは幼なじみなんだからね!? 本当に分かってるのかなぁ!?
言いたい事なんて山ほどあるのに、どれを言ってもお母さんには通じない気がしてならない。
きっと"言うだけ無駄"って言葉はお母さんのためにあるんだと思うの。
言いたいことを飲み込んでるとお母さんは私に言った。
「幸、もう部屋の掃除は終わったの?」
「………もう少しで終わるよ…」
「来週には那来るんだから、ちゃっちゃとしちゃいなさいよ〜!」
「はぁ…分かってるよぉ……」
幸い今日が休日で良かった…。
そうじゃなきゃあの大きな部屋を来週までに掃除するなんて無理な話だよ。
無謀な事言ってくるお母さんをやっぱり私は恨むね、那くん。
―――来週から来る大好きな大好きな那くんに心の中で語りかけながら、いつもより少し早めに夕飯を切り上げた。


