生まれた頃からいつも私を見守ってくれた、、優しく、そして強いおじいちゃん。

おじいちゃんとは呼べないようなガッシリとした体格で、とても80を超えているとは思えない姿だったのに、病に倒れてこの世を去ったおじいちゃん。

そのおじいちゃんの意識がもうろうとする前に、私宛てに残してくれた最後のメッセージ。いづれまともに喋ったり文字を書いたりする事が出来なくなる事を予感してなのか、誰にも気づかれずしたためて、こっそりとおばあちゃんに渡したのだ。


「もしワシが死んだ時に、この手紙を孫達に渡してやってくれないか、、」


そう言っておばあちゃんに渡したらしい。



おじいちゃんの葬式が終わって一段落した頃、おばあちゃんが私の元にそっとやってきて、


「この手紙をじいちゃんから預かったんだよ」


と、私に一通の封筒を差し出してくれた。


それがこの手紙。


そんな大事なメッセージをゴミの山と一緒にしまい込んでしまうというバチあたりな私だが、多分おじいちゃんだったら「まったく、実咲は大人になっても子供の頃と一緒なんだからなあ」と笑いながら怒ってくれたに違いない。




おじいちゃんとは色んな思い出があったなあ、、、、。