「玲音は自分の気持ちを閉じ込めすぎてるんだよっ!

嫌な時はイヤだって言わなきゃダメなんだよ!

そうしないと本当の気持ち、
わかってもらえないんだよ? 

玲音と離れるなんて、私は嫌だっ!」


「俺も、りり花と一緒に……いたい」


ポロリと涙をこぼした玲音を、
ぎゅっと両手で抱きしめた。



身長はすっかり大きくなった玲音だけれど、
腕のなかで肩を震わせるのは

昔のままの玲音だった。



私は絶対に、玲音をひとりにはしない。