幼なじみの溺愛が危険すぎる。 〜中学時代〜

翌日の放課後、
部室からグラウンドに向かう途中、

瀧澤に呼び止められた。

体育館からはバレー部の掛け声が聞こえてくる。


「あのさ、少し話したいんだけどいいかな」


体育館の裏で、瀧澤と向かい合う。


グラウンドでは野球部がバッティング練習をしている。

もうすぐサッカー部の練習も始まる時間だ。


周りに人がいないことを確認すると、瀧澤が話を切り出した。


「一応、如月には言っておいたほうがいいかなと思って」




ひと呼吸おいて滝澤が続けた。



「俺、吉川に告白しようと思ってる」