りり花が寝返りをうって、
俺の胸に気持ちよさそうに顔を埋めた。


胸のなかのりり花が、

幸せそうに笑っている。


抱きしめる手のひらに、

りり花の体温が伝わる。


安心して眠っているりり花を見て、
胸の奥が熱くなる。


「りりちゃんなんて……」


耳元でささやいた。