白い虎と蝶 ~絆~



もちろん、隠し扉になってる。



それと、私が理事長室にいる間は鍵をかけて仕事をするうよになった。



隠し扉を開けてる最中とか私が隠し扉の向こう側にいない時に朱雀が入ってきたり、いきなり扉が開いて私がいることがバレないようにするために配慮してくれたのだ。



私は、何もしないわけにもいかず隠し扉の向こうで理事長の仕事を手伝ってる。



隠し扉は防音になってて、中の音は外には聞こえない。



外の音は中に聞こえるけど。



朱雀が来た時にだけ理事長は「待ってろ」という言葉を入れて必ず私に知らせてくれる。



だから、最近は行きと帰りだけ朱雀がついてる状態だった。



朝は、玄関で待ち伏せされてるから行きは撒こうにも撒けない。



帰りも生徒玄関で待ち伏せ。



家が一緒だから帰り道は必然に同じ。



さすがに部屋までは付いてこないけど。



そんな生活を続けて3ヶ月。



「いい加減俺に仕事させろよ」



朱雀が学校に行ってる途中にそんなことを言ってきた。



「行きと帰りだけじゃん?俺が護衛してるの。かなは学校にいる間どこにいるんだよ。教室行ってもいないし、屋上もいない。


空き教室にもいないし……理事長室………嫌なんでもない。あそこはいないはずだからな」