「……………ん? 鹿島?」
名前はきっと家にある表札を見たんだろう。
そんなことより!!!
なんで、白虎の総長がここにいるの?
え、なに。家、となり?
ちょっとまって。
そんな情報どこにも……。
むしろ、ここは家から少し遠いはず。
隣町だし………。
支配下に住んでないってどーゆーこと!?
「おーい」
青龍の次に潰すとはいえ……まさか、ね?
潰す予定の族の総長さんだよ?
そんな人が私の家の隣?
まだ固まって反応のない私の顔をかなめが覗き込んできた。
「なに?お前、俺のこと知ってんの?」
ちかい。
それに心読まれた?
テレパシーとか使えるの!?
白虎の総長ってそんなにすごい人だったっけ?
私はびっくりして少し後退した。
あの人以外に私の考えてることがわかる人がいたなんて……。
わかりやすいのかな?
表情にはでてないはずだけど。
「心が読めるわけねーだろ。 声に出てんだよ」
やっぱり、なんで私の考えが………。
「え?」
