翌日。
今日は転校初日。
私は学校指定の制服を着る。
着崩したりはしない。
肌を自分から見せるなんて、絶対にしたくないから。
スカートも折らない、ボタンは空けても1個だけ。
靴下は白いもので、膝下までの。
鞄には何があっても大丈夫なようにパーカーとズボンと手袋。
白蝶の時の姿になるための道具だけを入れる。
それ以外の持ち物は携帯だけ。
携帯はいつでも持ち歩いていられるように制服のポケットに入れる。
朝ごはんはどこかで買うとして、靴は動きやすいものを履いている。
誰もいない家に小さく「いってきます」と言って家をでる。
ふぅー、すっかりパーカーと手袋を持ち歩くのが習慣になったな。
ガチャ。
そんなことを考えてるとちょうど隣の家からも人がでてきた。
「…………ぇ」
隣の家の人の顔を見た瞬間私は固まった。
「ん?」
そこには白虎の総長、高城かなめがいたからだ。
驚いて固まっていた私をかなめは不思議そうに見つめる。
