そんなことをやってるうちにいつの間にか『白蝶(はくちょう)』って呼ばれるようになった。



それなりに名の知れた人物の一人だ。



隣町の族たちほどじゃないけど、族に入ってる人なら知ってる。



そのぐらいだ。



喧嘩を売ってくる人は少ない。



歩くだけでみんな逃げていくから。



それでも、立ち向かってくるバカはいるけどね。



みんな白蝶が女だって知らないから余計かもしれないけど。



まぁ、その情報ですら公開するつもりはないんだけど。



見られたことはあっても、忘れさせるぐらい殴ってる。



まず見られたことないからそうする予定なだけだけど。



でも、今回潰そうとしてる族はそう簡単にいかないと思う。
















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