「ほんと意地の悪い」 珱次と昇太はなんの話をしてるの。 「ここでちょっと眠ってね」 眠る? 何を言ってるの? 昇太も珱次も目の前にいる。 さっきから後ろにいるのは運転手? でも、車を運転して行った。 まさか! 「ん!!んー!!」 また……。 いやだ。 かなめ、助けて。 また、こいつらに……。 バタッ。 「おやすみ。俺の妹」 誰が何を言ったのかわからない。 私はそのまま意識を手放した。 「これで、一緒に居られるね」