「できるだけ……やってみる」



「おう」



そう言ってニカッと笑った。



「話を戻すけど、それでかなめの部屋に連れてきたってことでいいのかな?」



「あぁ、そうだな」



なるほど……。



「あれから、どれぐらい寝てたの?」



「そんな経ってねーよ。丸一日ぐらいかな?今は朝だ。太陽出てるだろ?」



かなめの指差す方を見ると、そこには窓があり光が指していた。



「そっか」



そんなに経ってたんだ。



もう大丈夫そうだし、これ以上ここにいるわけにもいかないし。



私はかなめの手を離して立ち上がった。



「どこに行く?」



「家に戻るの。隣でしょ?」



「なんかあったら連絡しろ」



………?



「……………やだ」



「は?お前、さっきの話聞いてたのか?」



前みたいになったらどうすんだよと続けた。



仕方ないでしょ?



だって……。



「……出来ない」



「どうゆう事だよ」



「……携帯が…ないの」