かなめたちなりに、私のことを考えてくれたんだ……。



みんな……優しいな。



「お前は俺だと安心してるってあいつらが言うからな。



俺らが面倒を見たら余計に怖がらせちゃうって言ってた。


まぁ、他の奴がやるって言っても譲らねーけど」



「そっか……」



私の手の甲にはかなめの手のひらがある。



私は自分の手をひっくり返し手のひらを重ねてた。



「!?」



あいつが……病院から退院したら………。



「……………」



そしたら、また………。



「……………」



もし私が原因でみんなに迷惑がかかったら………。



「……………」



私が……前を向いて何とかしなくちゃ………前を…向いて………。



私が倒すって決めたんだ。



「まな!!」



「……!」



「変なこと、考えてんじゃねーぞ?」



あ……私の考えてること、わかるんだった。



すっかり忘れてた。



「迷惑じゃねーし。むしろ、迷惑かけろ」



迷惑……かけるってどうやれば……。



頼れってことだよね?



頼り方も、わかんないのに………。