白い虎と蝶 ~絆~



「ま、な……おまっ……手加減っ、手加減」



「私ぐらいのじゃ、お腹に食らっても平気でしょ?なにやってるの?」



起きてそうそうこの力はやべーな。なんて言いながらお腹を抑えて床にうずくまっているかなめ。



顔は苦痛に歪んでいる。



いいところに入ったらしい。



Sかよ……と呟いていたのでもう1発お見舞しようかと思って手を上げると、阻止されてしまった。



「んで?答え合わせは?」



うっ。



その顔するのはズルい。



大丈夫?って心配して、ずっとそばにいる子供のような眼差し。



それになんか、ちょっと…顔が赤い?



それにしても、もう少しぐらいうずくまってて欲しかったのに。



「おい、俺がまなの考えてることがわかるってこと忘れてないだろーな?」



悪い笑みを向けてきた。



その笑顔は好きじゃない。



何かを企んでるようなその笑顔。



あの笑顔を、思い出すから。



あいつも………。



「っっ!」



「まな?」



「あっ……ご、ごめ」