俺たちは秀登と遥斗に向き直る。
俺たちが話してる間に慧はとどめを刺したようだ。
泡吹いて伸びてる下っ端が慧の足元にいた。
なにしたら、こーなんだ?
「あーらら、こーんなに倒しちゃって……」
俺達が倒した青龍の下っ端たちを見ながら後ろにあった扉の奥から誰かが出てきた。
「誰だ」
「俺を知らないの?ってことは君たち、白蝶こと何も知らないんだね?」
「あぁ?これから知っていけばいい話だろ」
「まぁ、俺は今回見てるだけだよ?秀登、2人でやれよ」
「久しぶりに暴れないんですか?」
「かなめ、あいつ朱雀だ」
彗が小声で俺に話しかける。
「ほぉ……アイツが」
よく見れば調べた時に出てきた写真の中にいたやつの1人だ。
「じゃー僕と彗で秀登と遥斗をやる」
「おいひかる!!」
「いいか?お前はまなを助けることに集中しろ」
「そーだよかなめ。かなめだと大丈夫みたいだから空き教室の時みたいに安心させてあげて?」
まなが震えていた体を俺が抱きしめて止めたことに気付いてたのか。
「わかった。慧、お前は俺と来い。手錠やらなにやら邪魔なもん、消すぞ」
