ちゃんと数えればもっといるだろうけど。
ひかると彗にもさっきの聞こえていたのか今戦っていたやつらの腹や顔にお見舞いして戦闘不能にしてから、声のした方を見る。
「……!!」
目が覚めたのはいいが、まだぼんやりしているようだ。
それだけじゃない。
よく見ると目に光が無い。
拒絶してる。
俺が近づいた分、震えてる。
「ちっ……」
きっと……こいつにっ!!
大丈夫と心の中でまなに話しかけ微笑んでから「助けに来たぞ」と言う。
「いまから行くからそこにいろよ。そこで……待ってろ」
「……っ!!」
泣きながら頷いた。
その目に光が無くてもちゃんと届いた。
安心したのかしばらくしてまた眠ってしまった。
俺たちは眠ったのを確認した後、また目を合わせて頷き気を引き締める。
「それじゃ、行くか」
「あぁ」
「これから本番だね♪」
「やるっすか」
