「そいつに触んじゃねぇ」
よく見たら服が少し乱れている。
それに所々誰のか分からない血がついている。
お前みたいなやつが触っていい女じゃねんだよ。
「次触れたらぶっ殺す」
「抑えろ? 早く助けてーだろ?」
彗が俺の肩に手を置いて言う。
まずはこいつらと決着をつけなくちゃな……。
「あぁ当たり前だ」
だって……。
「青龍の総長秀登くん♪ はやく、離してあげてもらえるかな?」
まな……白蝶の姿を見た時はその姿に戸惑っていたひかるの声が徐々に低くなる。
最後の方には殺気も入っていた。
どうやらまなの姿を見て怒りがピークのようだ。
「なら、こいよ。ここまで」
秀登のその一言で白虎と青龍の抗争が始まった。
俺たち4人は200人近くいるやつらを徐々に倒していく。
「雑魚は引っ込んでろ!」
卑怯な手を使うようになった青龍。
下っ端の手には鉄で作られた棒が握られていた。
「ちっ」
「めんどーなもんっ!持ってるっすね」
慧が棒を手でつかみ両手で棒を持っている相手の腹に拳を沈める。
