電話が切れた。










まなが攫われた。












捕まった。













迷ってる暇はねぇな。



「かなめ、罠かもしれないぞ?」



「罠だろうが行くに決まってんだろ」



「ねぇ、かなめ?」



ビクッ。



「ど、どした……ひかる」



やっぱりこいつこえー……。



「俺今回青龍を本気で潰しにかかるけど……いいよね?」



「…………」



ひかるが聞いてくるのは俺たちに迷惑がかかるかもしれないからそれを承知してて欲しいんだろう。



理由としては、青龍のメンバーの誰かが、というよりかは、何人かが病院送りになるから……と言ったところか?



「あぁ」



今回は俺も結構イライラしてるからな。



何人か病院送りにしそうだ。



「いくぞ」



キレた俺たちは族100人ぐらいに4人で圧勝したことがある。



だから大丈夫だろ。



だけど、今回はまなが人質だ。



いろいろ気をつけねぇーとな。



「かなめ」