そのトーク自体は残念ながらあまり好きではなく、俺が注目していたのは画面の右上にこの後流れる都市伝説が簡単に説明されている部分だった。
その説明を見てまたまた楽しそうな都市伝説をこの番組スタッフは取り上げてくれていた。
「じゃあトークはここまでにしてさっさとVTRの方へ行きますか!!」
「そうですね!じゃあ竹蔵さん!この後流れる都市伝説の説明お願いします。」
よっちゃんの合図がかかるとスタジオは一気に暗くなり、竹蔵さんがスポットライトで照らされて、独自の空間が作られた。
「...これから紹介する都市伝説。これはとても有力的であり、現にこれを試そうとして消えていった人は数しれないと聞きます....
あなた方は決して真似しないようにして下さい。
時は約六年前。とある町、これをいまからX町と名付けましょう。X町はほかの町と変わらないのどかで平凡な町でした。他の町の人が来ても歓迎し、空気は美味しくとても評価が良かったそうな....
しかし、何故かそのX町は行方不明者が多いことでも有名でした。その対象は老若男女問わず、どんどんと消えていきました。
いったい....その町では何が起きたのでしょうか....
その原因には、ある一軒家と女性が関係しているそうです....」



