だが、電話する前に学校に復帰していたのか分からないが、この学校に電話しても「そんな生徒はいない」とのことだった。」
「でも...理沙は死んだ....頭を割って...」
「だから俺はここに来た。正直ホッとしたよ。死ぬ瞬間を見たのはクラスメイトと先生だけ、死体は対象なのかは知らんかったが、取り敢えずクラスメイト"だけ"なんとかすればいいと安心したよ。
学校全体となったら流石に無理だった。
まぁこれも潤平君から教えて貰った矢沢のサイトで解決。対象者は死ぬ瞬間を見たものだ。」
和一先生はまるで飲み会で自慢話を軽快に話すように、口角を上げながら喋った。
その陽気な喋り方に俺は言葉に出来ない、腹の中から登ってくる熱いモヤモヤで満たされていく。
「....何がおかしいんだ?一体どこが面白いんだよ!!」
「これは失敬、続きと行こう。その後は栄治君も知っての通り、この学校へ来て、笹井さんと会った。君達に言った"我慢すればいい"っていうのも、裏のアリバイとして言っておいた。君達には最初から嘘をつくつもりでいたからな。
俺が"我慢するだけでいい"って言うと、君達は狙い通り簡単には信じなかった。いずれ何人かで屋敷へいく事は予想していたんだ。」
「...もし俺達が屋敷の存在が分からず仕舞いだったら?その時はどうするつもりだった....」



