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「あんたが...理解した?呪いの法則も目的も....呪いの対象者でもないあんたが?」
「あぁ。ぶっちゃけて言うと一か月前までは半分くらいだったんだが、今回でほぼ理解した。そしてようやく勝てる算段もつけられた。俺は...お前達には感謝してるんだぜ?」
「....何なんだ?...俺達が必死に見つけたかった答えはなんなんだ!!....」
俺は和一先生の経験談を知った。これが嘘ならどうしようもないのだが、俺は憎めずにもいた。彼は彼なりに因縁がある。クラスメイトを殺したように仕向けたり、嘘をついていたことは当然許されない。だが、何処か本気で怒れなかった。
「...いいだろう。まずは呪いの法則について教えてやろう....栄治君。君はあと数十...いやもしかしたら数分で死ぬ。」
「は?何でそんなことを....」
「今、お前の目の前に鬣犬はいるか?いないだろ。」
俺は周りに視線をやるが、何処までも視界を付けてきた鬣犬の姿が確かにない。和一先生のいうことが的中し、呆然する俺を見て話は続けられた。
「答えてやろう。呪いが完遂されるまでは時間がランダム。だが、ある法則がある。それは"七"という数字だ。」
「...七?」
「あぁ。一週間は七日間、闇サイトの住人の矢沢か?そいつは七年間。



