だが、アイツも矢野の死を見た。鬣犬も見た。つまり呪いの対象者だ!念には念をだ。あれは人類滅ぶまで止まらない。」
「それなら敦に賭けよう!な?それで敦が勝ってくれれば」
「時間が足りねぇんだ。敦は今病院のベットだろ?意識を取り戻すのもいつか分からない、取り戻したとしてもあの屋敷は恐らく倍以上の罠が仕掛けられてる。
もう無理なんだよ攻略は。」
青山は片目を閉じて引き金に手を乗せた。完全に殺す気、それ以外は考えていない目をしていた。
「い、いいのか!?和一先生が言う"徹底的"にはお前も含まれているのかもしれないんだぞ?殺されるかもしれないんだぞ!?」
「そこは安心しろよ西条。お前を殺して敦と加奈、そしてまだ殺してない一・二人のクラスメイトに副担の静一先生、そいつら全員殺したら今度は俺だ。
俺は自殺する。それで全てが終わる。呪いの対象者は消えてなくなる。
少なくとも俺達の連鎖は終わるんだ。まぁ一応?和一先生も殺すけどな。」
「自殺も覚悟の上か....」
「当然」
俺はショットガンを強く握った。青山はもう自分が死ぬと決めている。そこにどんな脅しも聞くわけがない。
ここで俺がこのショットガンを青山に打ち明け、和一先生に騙されているっと言うことを告げ、殺しをやめてくれる可能性もあった。



