恐怖の渦の中



.....なのにアイツは頭が良かった。俺らの高校は県内の偏差値では上の下。名門じゃあない。だが、俺はその名門にも負けない...いや勝っていた。そんな成績を叩き出してきた。

なのにアイツは!俺と毎回僅差!俺が百を出してもアイツは九十後半!いつ抜かれるのかとビクビクしたよ。だけど....気が付いたんだ。覚えようともしない奴に何でビクビクしなければならないんだってな。」


「だから...だからってそんな暴言とかを....」



「俺にとっては!優秀な警察官になる為にそれなりの成績を残したかったんだよ!!俺にとっては重要だった!...だからアイツが邪魔だった。だから、屋敷で倒れている加奈を置いていこうとした。でも、お前が来ちまったからな。

そんだけ憎くても、俺は退学とかに追い込むことはしなかった。やつはまだ何もやってないんだからな。それは俺の個人的な事、そう自分に言い聞かせてた。

....だが、今は遠慮なく殺れる。
お前を殺した次には病院にいる二人も殺す。」


青山が抱いていた加奈への嫉妬に近い憎しみ、それはどれ程青山を苦しめていたのかは分からない。だが、憎まれる方が余っ程苦しいに決まっている。
だが、ここで口論しても意味は無い。


「...青山、何で....何でクラスメイトを、先生を殺したんだ!?お前は警察官になりたいんだろ!?人を助けたいんだろ!?