だが、それなら何故わざわざ柱の裏なのか、気付かせたいのなら、目の前に置いた方がいいに決まっている。
これにも何か意味があるのだろうか?
そう考えていると、目の前のドアの向こう側で、また別のドアが開く音がした。俺は心臓が跳ねて、一気に緊張感が漂う。
足音が聞こえてくる。こっちに向かって段々大きくなっていく。
俺はドアの方へ銃口を向けた。だが、何が起こるか、誰が向かってくるか分からない恐怖が銃口を下げさせた。
俺は定位置に戻ることにした。意識を戻す時の状態に。
床に座り、腕を柱の裏に回し、ショットガンを握り締めている。
ドアとの位置的に回り込みさえしなければ、銃は見つからない形になっていた。
縄は流石に結べないので、ポケットの中にしまった。
心臓がドクンッと鼓動を鳴らす中、ドアがゆっくりと開けられた。
するとそこには顔に血が微量だが付いている青山がいた。
青山は和一先生の情報通り、散弾銃を所持していた。結構大きめの立派な散弾銃。そして腰に何かの入れ物を装着していた。恐らく弾だろう。
青山は俺の姿を見るなりニコっと不敵な笑みを浮かべた。



