簡単に取れることは嬉しい事だが、これはこれで不気味、腕を縛るということは拘束するのが目的。なのに、この縛り具合は逃がそうとしているにしか思えない。
拘束する以外の目的があるのか、分かるはずもない問題に悩まされている。
俺は立ち上がり、小屋の中を調べることにした。
だが、それはものの数秒で終わりを告げる。
俺の捕まっていた柱の後ろ、丁度俺の手のすぐ上に散弾銃が縄で括り付けられていた。
ゲームや小説、映画でも見た事のあるソードオフ・ショットガン。
簡単に言えば、二発装弾の散弾銃の小型版だ。
「な、何でこんな物が...一般には売られてるわけがないのに....」
俺は独り言を呟きながらも、引き金に注意しながら、手探りで見た。
弾は二発ともに装弾されており、弾の向きも大丈夫な筈、引き金を引けばすぐに発砲出来る状態だ。
「ハァハァ...クソッ!何がどうなんてんだ?さっぱり分からねぇ....」
ここに連れてきたのは俺を殴ったやつなのは明らか。だが、目的がわからない。目的が分からない以上、どういう行動をすればいいのか分からない。
そしてある事に気付く。とても些細だが、何も無い俺にとっては大きい収穫だった。
このショットガンは柱の裏にあった。何故?ショットガンの用意や手の縛り具合、ショットガンの置き位置的にはこのショットガンは俺が使って欲しいもの。



