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頭の中からノックされているような痛みが、俺の意識を起こしてくれた。閉じていた瞼を開けて、ゆっくりと視界を広げていく中、違和感を感じる。
腕が後ろで組まれていた。若干体制が痛いため、その腕を前の方に持っていこうとするが、何かが邪魔していた。俺は意識がまだボヤァっとしていながらも、首を限界まで回して腕の方を見た。
腕は縄で縛られていた。真後ろにある木の柱に俺は床に座らされ、囚われていた。
俺はボヤけている意識を無理矢理叩き起し、周りを見回した。
周りを見ると一目瞭然、ここは小屋の中。薄汚い木の板に囲まれ、近くには暖炉、クマの毛皮まで丁寧に置かれていて、まるで映画のセットのようだ。
中自体は結構広く、大人数で食事もできるくらいだ。
「ハァ....ハァ...なんでこんなところに?何が何だか分からないが、取り敢えずこれを外さなきゃ....」
俺は腕を左右に振りながら、何とか縄から脱出しようとした。
何十分、いや何時間かかると心の端で覚悟していたが、案外すんなり抜けれた。
縄はそこまでキツくは縛られていなかった。
「は?...何でこんなに簡単に....」



