恐怖の渦の中



無我夢中に走っていると、いつの間にか公園へ着いた。
公園には誰もいなく、遊具が寂しく存在していた。
唯一光を灯しているのは公衆便所くらいだった。

俺は公園内に入るとスマホを起動させ、時間を見ると時間内には着けていた。

すぐに俺は電話帳を開き、かかってきた和一先生の電話を折り返した。

三コール後に受話器の上がる音がする。


「もしもし、栄治君か?」


「はい。俺はもう着きました。そっちはどうですか?」


「順調だ。警察には誰にも気付かれないように向かわせてるし、潤平君は後数分で着くらしい。潤平君、君を殺す前に話をしたいと...」


「はい....それは俺もです。」


「とにかくすぐに殺される訳ではないが、身動きを取らせないために攻撃してくるかもしれない。
潤平君は銃を持ってる。気を付けて。」


「はい。わかりました。」


この感じ、和一先生の言うことは本当だと確信した。今までどこか信じられずにいたが、青山も俺と同じ、それ以上の幻覚を見せられ精神が壊れてしまったに違いない。

今、青山の暴走を止められるのは俺しかいない。同じ苦しみを味わい、ここまで一緒に来たのだから。


「西条君、警察がたった今到着したみたいだ。」