それに自分の目で見てからでないと意味が無いとも思っていた。
「...大丈夫です。俺が青山を止めます。」
「....分かった。それじゃあ、川新公園に来てくれ。俺が青山と警察に連絡しとくから。
病院からはそんなに離れてない筈、三十分で着くかい?」
「えぇ、走ればそのくらいに着きます。」
そう伝えると、和一先生は電話を切った。
今すぐにでも出発しなければならない。呪いの期限がいつかは想像つかないが、ペースは早い。青山を早く止めて、鬣犬の所へ向かわなければならない。
俺は携帯をしまうと、すぐに玄関の方まで歩いた。すると、そこである人物とあった。
母さんだった。
「栄治!!」
「....母さん...」
母さんはこちらに走ってきて、そのままの勢いで抱き締められた。
「母さん...痛いんだけど....」
「栄治!栄治ぃ!!良かった...良かったよぉ〜」
母さんは俺の言葉が聞こえていないのか、安心しきっていた。
このタイミングで親の声は聞きたくないものだ。決心が緩んでしまう。
「母さん....もう離してくれないかな?」
「あぁ!ごめんごめん...あんたが事故に遭って病院にいるって連絡来て、もう母さん心配で心配で....」



