「....もしそれが本当の話なら....多分、あいつも呪いにかかったんです。それで様子がおかしくなったのは事実です...」
「そうなのか....一体どうすれば...」
和一先生は電話越しに困っていた。俺自身、まだ訳が分からず頭がいっぱいだった。あんなに頑張って俺達を助けてくれたあの青山がそんな事をするなんて考えても見なかったからだ。
「和一先生は大丈夫なんですか?あなたも呪いにかかってた。」
「わからんが恐らく大丈夫じゃないだろう。俺の言うことを信じてなくて、念押しにってこともあり得る。とにかく、潤平君の暴走を止めなくては....」
俺は本当かどうか判断出来ず、本当であるとして思考を重ねた。
青山はいずれここまで来るとしたのなら、俺と一緒に加奈と敦も殺すだろう。
ベットで意識を失っている加奈を見て、俺は"守らなければ"という使命感が湧いてきた。
「...和一先生?俺が囮になります....」
「囮?どういうことだ?」
「俺が囮になって、青山を引き付けます。そこに警察に連絡して確保してやって下さい。」
「いいのかい?殺されてしまう可能性があるんだぞ?」
和一先生の言葉に息を呑む。死にたくない、ましてや友達の手で殺されるなんてもっと。
だが、やるしかない。やらないと...もしこの話が本当なら加奈も敦も殺される。



