恐怖の渦の中



「...西条君ですか?....もしかして...」


俺はその声に反応し、ドアの方へと目線をやった。そこには俺達の副担任、静一先生がいた。
白いシャツとジーパンという清潔そうな服装をしていたのにも関わらず、それを台無しにする程の汗をかいていた。


「し、静一先生....どうしてここに...?学校からここまで来るのにそんなに時間が....」


「いや、妹のお見舞いでしてね。ちょっと骨をやってしまったみたいで...
帰り際に高校生が事故をしたって聞いたので、もしかしてと思って慌てて駆けつけてきたんです。」


「そうですか....」


「それよりも一体何があったんですか?教えて下さい。」


俺は医者と同じ内容を静一先生に伝えた。


「成程...それは災難でしたね....それよりも、何でこうも問題が...」


何も知らない静一先生からすると、本当に訳がわからない、死者や怪我人がこの数週間で出過ぎていた。
学校側も恐らくPTAや警察から結構責められているに違いない。


「...静一先生、今は何も聞かないで下さい。俺が絶対..この負の連鎖を絶対に断ち切って見せますから。」


「な、何のことです?西」


〜♪


静一先生が尋ねようとした直前に、俺の携帯が音を出して鳴った。