あと、放課後は係の人が放送で呼ばれるかもしれないから、よく聞いておいてください。
あっ。それから早めの行動をね?予行練習も時間区切られてるから、時間過ぎて打ち切りになって先生見逃しちゃうって感じになったら悲しいからね。」
先生は今回クラス発表には一切関与しておらず、生徒達がどんな題材を元にやろうとしているのかも知らなかった。
理由としては二つあった。
まず一つ目は、俺達があまりにもスムーズに事を進めていたからだった。千恵の指導の元にやっていたので、特に問題はなく、このクラスで意気がるような奴は居ないため、喧嘩が起きることは無かった。だから、先生は出てくることは無かった。
二つ目は期待だった。去年は先生と千恵の指導でやったが、先生自身千恵一人でもいけるのではないかと悟り、今回は任せたいそうだった。だが、裏ではどうせ楽しながら紅茶飲んでいるのだろうが...
「あと....里沙さん、久しぶりね。もう大丈夫なの?」
「はい。大丈夫です。」
「そう...それは良かったわ。皆で学園祭で成功したいものね。
じゃあ私からの連絡はここで...静一先生は何かあります?」
津地先生の問いに静一先生はクールなトーンで答えた。



