俺は咀嚼音が聞こえるドアを見つめた。
吉永の心は救われたのだろうか?理沙の仇である鬣犬に返り討ちにされ、悔いが残ったのかと、そんなことを気にしていた。

吉永を助けられなかった弱い俺は、ただ吉永が悔い残らないことを祈るしか出来なかった。