恐怖の渦の中


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「何か....いきなり話が大きくなったな...組織やら実験やら....マジでわけわからねぇ。」


青山は頭を抱えながらそんな事をいう。俺だってまだ整理出来ていない。


「と、取り敢えず隠し部屋を作った理由と、作ったのはここに住んでいた夫婦って事になるな。
だけど、実験って何なんだ?」


「それは恐らくだが裏の力が働いているだろう。こんな事、そもそも表じゃあとてもやっていけない。裏の大きい力が働いているしか分からない。
早く他のファイルを見てみようか。そうすればまた詳しく書かれている筈だ。」


俺は野宮さんに言われるがままにその次のファイル、"組織について"というファイルを開けようとした。
だが、動かしているマウスを青山に止められた。


「西条、まずは女の人のことが最重要だ。ここに死体を積んでいる人物が来るかもしれない。今は一分一秒大事だ。」


「あ、あぁ。そうだな。」


俺は"組織について"というファイルを無視し、ファイルの検索で"人喰い"と調べた。
ここで行われていた"人喰い"という実験、その実験の被験者が女の人という線が明らかに高いからだった。

検索をかけて何枚かのファイルが表示されていたので、俺は古い順から読むことにした。